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人員募集するにはどの求人媒体を選ぶべき?人気の媒体の比較や選ぶ際の注意点を解説

人員募集するにはどの求人媒体を選ぶべき?人気の媒体の比較や選ぶ際の注意点を解説

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深刻な少子高齢化に伴い、企業の採用活動は一層難しいものになっています。中でも飲食店は、特に求人のハードルが高い業態です。例えば接客業に抵抗がある、立ち仕事がきつい、勤務時間が不規則などが挙げられます。求人の難しい飲食店が効果的に採用活動を進めるには、求人媒体を利用する方法もあります。求人媒体とは、人員を採用したい企業と、就職先や転職先を見つけたい求職者をつなぐメディアです。当記事では、人気の求人媒体を紹介し、メリット・デメリットや選ぶ際の注意点を解説します。

求職者・企業ともに「求人サイト」の人気がトップ

冒頭でもお伝えしたとおり、求人媒体とは人員を採用したい企業と、就職先・転職先を見つけたい求職者をつなぐメディアです。インターネットの発達やSNSの普及によって、採用の方法は多様化しています。いっぽう、効果的に採用活動を進めるには、企業のニーズに合った求人媒体を選択することが重要です。ここでは、求職者と企業に人気の高い求人媒体のランキングをご紹介します。

求職者が利用する求人媒体Top5

転職サイト『type(タイプ)』を運営する株式会社キャリアデザインセンターが2022年に実施した「転職活動に関するアンケート調査」によると、86.5%の方が「転職サイト(求人サイト)」を利用した転職活動を行っていると回答しました。転職者が利用している求人媒体をランキング形式で見てみると、下記のような結果となっています。

  • 第1位. 転職サイト(求人サイト):86.5%
  • 第2位. 転職エージェント(人材紹介サービス):50.4%
  • 第3位. ハローワーク(公共職業安定所):49.3%
  • 第4位. 求人まとめサイト(求人検索エンジン):41.6%
  • 第5位. 企業の採用ページ:15.7%

第1位の転職サイト(求人サイト)は8割を超える求職者が利用しています。効率的に採用活動を進めたい企業は積極的に転職サイト(求人サイト)を利用するとよいでしょう。

企業が利用する求人媒体Top5

前述の株式会社キャリアデザインセンターが2022年に実施した法人企業を対象とした「中途採用に関するアンケート調査」によると、85%の企業が「求人サイト(掲載型)」を採用活動に利用していると回答しました。企業が利用している求人媒体をランキング形式で見てみると、下記のような結果となっています。

  • 第1位. 求人サイト(掲載型):85%
  • 第2位. 自社のホームページ:60%
  • 第3位. 人材紹介サービス:51%
  • 第4位. ハローワーク:41%
  • 第4位. 知人の紹介(リファラル採用):41%

求人サイトは求職者と同様、8割以上の企業が利用しており、人気の高い求人媒体です。なお、第1位の求人サイト(掲載型)と併用している求人媒体については、下記のような結果となりました。

  • 第1位. 自社のホームページ:61%
  • 第2位. 人材紹介サービス:49%
  • 第3位. 知人の紹介(リファラル採用):45%

求人媒体以外の求人方法

インターネットの発展やSNSの普及によって、採用の方法は多様化しています。また、求人サイトや人材紹介サービスなどは、求職者からも企業からも人気の高い媒体です。しかしながら、求人媒体以外の採用活動も活発です。例えば、下記のような求人方法は注目度が高く、人気を集めています。

  • 求職者に直接アプローチする「ダイレクトリクルーティング」
  • SNSを活用した「ソーシャルリクルーティング」
  • 自社の従業員から知人を紹介してもらう「リファラル採用(社員紹介採用)」
  • 自社の退職者を再雇用する「アルムナイ採用」
  • 合同企業説明会や転職フェアなどの「就活イベント」
  • 学生が就職前に仕事を体験する「インターンシップ」

少子高齢化に伴い人材獲得競争は激化しています。そのため、既存の求人媒体だけでは人材の確保が難しくなっているのも事実です。求人媒体と合わせて、ダイレクトリクルーティングやソーシャルリクルーティング、リファラル採用(社員紹介採用)など、求職者に直接アプローチする企業も増加しています。

求人媒体を利用すべき企業の特徴

求職者にも人気の高い求人サイトなどは、非常に採用効率の高い求人媒体です。求人方法が多様化を見せる現在においても、求人媒体を使った採用活動は今なお人気の高い求人方法となっています。特に、下記に該当する企業は求人媒体の利用がおすすめです。

  • 一度にまとまった人員を採用したい
  • 急な欠員や人事戦略などで早急に人材を確保したい
  • ポテンシャルを重視して採用を進めたい
  • 汎用的な職種の人員を募集したい

求人掲載時に一定の金額がかかる先行投資型の求人媒体であれば、何人採用してもコストは変わりません。そのため、一度にまとまった人員を採用する場合は採用単価を抑えられます。一方、採用のタイミングで料金が発生する成果報酬型の求人媒体の場合は、採用人数が多いとその分コストがかかるため注意が必要です。

また、大手求人媒体の場合は多くの求職者が閲覧します。そのため、多数採用したい場合などに向いています。急な欠員や人事戦略などで早急に人材を確保したい場合や、営業や事務など汎用的な職種の人員を多数採用したい場合などに有効です。ただし、幅広い求職者にアプローチする求人媒体はポテンシャルを重視した採用にならざるを得ないケースが多くなります。専門性の高い即戦力の人材を採用したい場合はダイレクトリクルーティングやリファラル採用(社員紹介採用)などの併用もおすすめです。

主な求人媒体の特徴とメリット・デメリット

ダイレクトリクルーティングやリファラル採用(社員紹介採用)など求人媒体を介さない求人方法も注目を集めていますが、求人サイトや人材紹介サービスといった従来の求人媒体も今なお人気です。ここでは、主な求人媒体の特徴とメリット・デメリットを解説します。

求人サイト

前章でも解説したとおり、求人サイトは求職者にも企業にも人気の高い求人媒体です。求人サイトは、インターネット上のメディアに企業が求人情報を掲載します。その情報を閲覧した求職者がメディアを通して応募する仕組みとなっています。新卒採用・中途採用・フリーランス・アルバイトといった幅広い雇用形態に対応しており、現在では最も主流となっている求人方法です。

求人サイトのメリット

  • 幅広い人材にアプローチできる
  • 求人掲載から採用までのスピードが速い
  • 採用コストを抑えられる

求人サイトのデメリット

  • 採用できなくても一定のコストが発生する
  • 知名度の低い企業は応募が集まらない可能性もある
  • 掲載求人数が多く競合他社に埋もれる可能性がある

人材紹介サービス

人材紹介サービスはエージェントなどとも呼ばれ、近年注目を集める求人媒体です。登録をしている人材から人材紹介会社が保有する求人情報に対し、紹介する仕組みとなっています。企業のニーズに合った人材を紹介してもらえるため採用の確度が高いのが特徴です。また、採用が決まったタイミングで年収の35%程度の料金を支払う成果報酬型を採用しています。

人材紹介サービスのメリット

  • 採用が決まるまで料金がかからない
  • 人材紹介会社が人材をスクリーニングするため採用工数を抑えられる
  • マッチング精度の高い人材を紹介してもらえるため採用の確度が高まる

人材紹介サービスのデメリット

  • 採用が決まったタイミングで発生する料金が高い
  • 求人サイトより登録している求職者が少ない
  • 担当者のスキルに採用の確度が影響される可能性もある

ハローワーク

ハローワークは厚生労働省所管の公共職業安定所です。地域の企業から集めた求人情報を地域住民に紹介する公共施設です。全国500ヶ所以上のハローワークに加え、スマートフォンやパソコンから求人情報を閲覧できるハローワークインターネットサービスも提供しています。求職登録の有無を問わず、どちらも無料で利用が可能です。

ハローワークのメリット

  • 完全無料で求人情報を掲載できる
  • ハローワークが管轄するエリアの求人に強い

ハローワークのデメリット

  • ハローワーク管轄エリア外の求職者にはアプローチできない
  • 地域住民に広く閲覧されるため採用の確度が低下する可能性もある

求人情報誌などの紙媒体

タウンワークなどの求人情報誌や新聞などの求人広告欄、折り込みチラシなどの紙媒体は、インターネットが普及する前からある歴史の長い求人媒体です。求人サイトなどに比べると採用効率は悪いかもしれません。しかし、インターネットに不慣れな世代や特定エリアの求職者に対し、効果的にアプローチできます。

紙媒体のメリット

  • インターネットに不慣れな世代にもアプローチできる
  • エリアを絞って求人できる
  • 比較的低コストで求人できる

紙媒体のデメリット

  • インターネットに慣れた若年層にはアプローチしにくい
  • 求人サイトなどに比べると採用効率が悪い
  • Web媒体のようにデータの集計や分析はできない

求人媒体を選ぶ際の注意点

採用活動を効率的に進めるには、企業のニーズに合致した求人媒体を選ぶことが重要です。ここでは、求人媒体を選ぶ際の注意点を解説します。

採用基準や採用対象を明確にする

求人媒体を選ぶ前に、求める人材像を確認して採用基準や採用対象を明確化しましょう。なぜなら、未経験者歓迎のポテンシャル採用と、即戦力を求める経験者採用では、選択すべき求人媒体が異なるからです。例えば、経験を問わずポテンシャルを重視する場合は、低コストで母集団を形成できる求人サイトが向いています。一方、コストがかかっても経験豊富な即戦力を採用したい場合は、人材紹介サービスなどが最適です。

採用にかかるコストを試算する

採用活動には一定のコストがかかりますz。そのため、求人媒体を選ぶときは必要なコストを試算しましょう。コストがかけられる場合は、マッチング精度が高く工数も抑えられる人材紹介サービスがおすすめです。コストを抑えて幅広い求職者にアプローチしたい場合は、求人サイトが向いています。ほとんどコストがかけられない場合は、ハローワークや自社のホームページを活用するのも一つの方法です。

採用にかかる工数を把握する

求人媒体によって必要な採用工数は異なります。そのため、採用活動にかけられる工数を把握しておきましょう。例えば、求人サイトを使った一括採用を行う場合は、かなりの工数が必要です。ダイレクトリクルーティングなどで直接求職者にアプローチする場合も、一定の工数がかかります。ゆえに人員が確保できずなるべく工数を抑えたい場合は、人材紹介サービスを活用するのも一つの方法です。スクリーニングしてマッチング精度の高い人材を紹介してくれるます。

採用の緊急度を見極める

求人媒体を選ぶ際には、採用の緊急度を見極めることも重要です。例えば、ある程度時間はかかってもいいのでマッチング精度の高い人材を採用したい場合と、急な欠員や人事戦略などで早急に人材を確保したい場合では、選択すべき求人媒体も異なります。そのため、マッチング精度の高い人材であれば人材紹介サービスやダイレクトリクルーティングを利用しましょう。急ぎ人材を確保したい場合は求人掲載から採用までのスピードが速い求人サイトの利用がおすすめです。

採用対象別「求人媒体」おすすめTop3

最後に、中途採用・新卒採用・アルバイトの採用対象別に、おすすめの求人媒体をご紹介します。

中途採用

中途採用向けの求人サイトを、月間訪問者数をもとにランキング形式でご紹介します。

  • 第1位.doda(デューダ)(パーソルキャリア株式会社)
  • 第2位.マイナビ転職(株式会社マイナビ)
  • 第3位.リクナビNEXT(株式会社リクルート)

doda(デューダ)は20代から30代の若年層に人気が高く、求人サイトだけでなく人材紹介サービスやダイレクトリクルーティングにも力を入れています。マイナビ転職は業界最高水準の求人件数を誇り、地方求人にも強いのが特徴です。リクナビNEXTは日本最大級の会員登録者数を誇ります。さらに、若年層から50代まで幅広い世代から支持を集めています。

新卒採用

中途採用と同様、新卒採用向けの求人サイトを月間訪問者数に基づきランキング形式でご紹介します。

  • 第1位. マイナビ新卒(株式会社マイナビ)
  • 第2位. リクナビ新卒(株式会社リクルート)
  • 第3位. ONE CAREER(株式会社ワンキャリア)

マイナビ新卒は自己分析ツールなど就活に役立つサービスを多数提供しており、合同企業説明会などのイベントも頻繁に開催しています。リクナビ新卒はエントリーシートを複数企業に同時提出できる機能を提供しており、汎用性の高い求人サイトです。ONE CAREERは学生の口コミから注目が集まり、人気の高い求人サイトとなっています。

アルバイト

最後はアルバイト向けの求人サイトです。月間訪問者数をもとにランキング形式でご紹介します。

  • 第1位. タウンワーク(株式会社リクルート)
  • 第2位. バイトル(ディップ株式会社)
  • 第3位. マイナビバイト(株式会社マイナビ)

タウンワークは紙媒体の求人情報誌が有名ですが、近年ではWeb媒体の求人サイトも積極的に展開しています。バイトルは日本最大級のアルバイト向け求人サイトです。気になる求人に一括応募できる便利機能を提供している点が特徴です。マイナビバイトは若年層を中心にさまざまな年代から支持を集めており、幅広い年代にアプローチできます。

飲食求人ならマップジョブがおすすめ!

前章でご紹介した求人媒体は業種・業態を問わない求人サイトです。一方、求人が難しい飲食店は飲食専門求人サイト『マップジョブ』の利用もおすすめです。マップジョブはマイスター株式会社が運営する求人サイトで、飲食業に特化した求人を多数掲載しています。北は北海道・南は沖縄まで幅広いエリアをカバーしています。業態も和食・洋食・中華からイタリアン・フレンチ、麺類・焼肉・寿司、カフェ・バー・居酒屋などあらゆる飲食業態の求人が可能です。エリア検索や業態選択もスムーズに行えます。求人にお悩みの飲食店は一度マップジョブに求人情報を掲載してみましょう。

まとめ

今回は求人媒体について解説しました。求人媒体は、人員を採用したい企業と就職先・転職先を見つけたい求職者をつなぐメディアです。そしてインターネットの普及と共に、求人サイトは高い人気を集めています。少子高齢化に伴い人材獲得競争が激化をいます。したがって、効果的に採用活動を進めるには企業のニーズに合った求人媒体を選択することが重要です。特に求人のハードルが高いといわれている飲食店は、飲食求人に特化したマップジョブを活用して効率よく採用活動を進めましょう。