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アルバイトの定着率アップのために。効果的な4つのポイント

アルバイトの定着率アップのために。効果的な4つのポイント

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アルバイトが定着しないことで飲食店にかかる負担はどれぐらい?

今回の記事は、飲食店の店長やオーナーが頭を抱えるアルバイトの定着率についてです。

早期離職してしまうアルバイトが非常に多くみられます。

早期離職とは1年未満で離職することを指します。

アルバイトを一人採用するためにかかるコストをご存じでしょうか?

飲食店の採用単価の平均は、約6万円弱。年々、上昇していると言われています。

高いコストで人材を採用しているため、オーナー側からすると早期離職は頭を抱えてしまう問題です。 アルバイトがすぐ辞めてしまうことを防ぐためには、定着しない原因を分析する必要があります。

アルバイトがすぐに辞めてしまう5つの原因

最近では、求人媒体の普及によりアルバイトも仕事を変えやすい環境になってきていることは事実です。何らかの不満や不安を抱えてしまい、相談する前に職場を変えてしまう傾向にあります。

飲食店勤務歴8年の筆者である私が、経験を踏まえた上でアルバイトが1年未満で辞めてしまう原因を5つ紹介します。

業務内容や業務量の負担が大きい

飲食店は他の職種に比べて、一度にこなす業務量が多い(=マルチタスク)なことが特徴です。業務量と賃金が見合っていないと感じるアルバイトも多いことは事実。

求人掲載でよく見かけるのが、業務内容が単純で簡単に見えてしまうことです。

イメージしていた業務量と違って実際には多忙で身体的にきつくなり、すぐに辞めてしまうアルバイトスタッフは実際に多いです。

週末の繁忙期に時給アップがないなども一つの原因となっています。

育成環境が整っていない

育成環境が悪い例でいうと、「研修時間や育成スケジュールが明確でない」・

「先輩や上司ごとに指示内容に違いがある」・「マニュアルがなく動きづらい」などがあります。

育成をする側の研修内容や準備が曖昧であると、緊張して頭が真っ白な新人アルバイトからすると、さらに混乱を招きかねません。不安を感じてすぐに辞めてしまう原因の一つになります。

評価基準が曖昧で評価者のさじ加減になっている

大半の飲食店では社員の場合、評価制度が整っているところも多いようです。

アルバイトの場合は、昇給制度はあるが評価基準が上司のさじ加減で行われているところも少なくありません。

つまり、アルバイトにもOJT評価(職業評価)などの評価体制を整える必要があるということです。

飲食店の中には、3ヶ月に1度の昇給制度を設けているところもあります。

昇給には適正な評価が重要となりますが、アルバイトの向上心を上げるためには、昇給頻度も定着率を上げるカギとなってくるでしょう。

希望シフトの融通が効きづらい

アルバイトの中には学生や主婦など、本業が別にあることが多いです。

その分、シフトの勤務時間や日数なども限られてきます。

特に学生バイトの意見で多いのは、「規定時間以上働かされる」・「シフト希望以外にシフトを入れられる」など納得できないシフトが勝手に組まれているということです。 希望シフトの融通具合がスタッフによって違うことも、定着率を下げる大きな原因となります。

アルバイトの定着率が高い飲食店の対策。

飲食店の勤務歴8年の私も多くのアルバイトの方と接してまいりました。 アルバイトの方が定着するために現場でできることは多くある中で、効果的な4つのポイントを紹介していきます。

求人掲載に具体的な職場の雰囲気を記載する

飲食店の場合、具体的な業務内容にプラスして客層や日頃の営業中の雰囲気なども具体的に記載しておきます。

応募者もイメージがしやすく、募集が増える傾向にあります。

例えば、「日頃の営業中は常連様との会話も多く、賑やかな雰囲気です。季節ごとにイベントも開催しており、スタッフ同士も笑いが絶えない職場です!繁忙期はミーティングを行い、それぞれ意見を出し合うなど、チーム内での助け合いを大切にしています。」 入社後のメリットや店側の強みなどを記載することで、応募者を惹きつけることができます。

業務内容がわかりやすいマニュアルがある

最低限のマニュアルは必須です。

マニュアルを作成する際は、優先順位を記載しましょう。飲食店は、マルチタスクを求められる職種です。

優先順位だけでも把握してもらうことで、入社日が浅いアルバイトでも効率よく業務を覚えることができます。

マニュアルはあくまでもシンプルに見やすくすることがポイントです。 業務の具体的な説明などは、口頭で指示をして反復練習のように何度も訓練してあげましょう。

評価制度と昇給制度が整っている

評価制度はOJT評価(職業評価)やMBO(目標管理)などといった自己評価も交えた評価制度がおすすめです。

アルバイトも実際にできる業務とできない業務を可視化することが重要になります。

自己評価のメリットは、上司評価に対して納得できることです。 改善点を前向きに捉えることができる他、評価が高い場合はモチベーションアップにもつなげることができます。

ヒアリングが定期的に行われている

アルバイトに対して耳を傾けましょう。

ヒアリングは機会を無理やり設けなくとも、日頃の就業中に聞くことも可能です。

ヒアリングの内容は大きく4つに分けて聞くことがポイントです。

  • 状況
  • 問題
  • 示唆
  • 解決策

職場で働いている時の精神的・身体的状況を伺い、状況からくる問題を本人から聞き出します。第三者の視点から見た問題を伝えた上で、一緒に解決策を考える。

ヒアリングの目的を決めておくことが大切です。

普段から、不安や不満に思っていることを発言してくれるアルバイトは少ないでしょう。

定着率を上げるためには、日頃からアルバイトに寄り添う心がけが必要になります。 日頃からの心がけによって、職場以外での悩みなどの相談も打ち明けてくれるなど信頼関係を構築できる可能性も広まりやすくなります。

アルバイトに対して「安心感」を持たせることが定着率を上げるポイント。

最近では、webでの応募も簡単にできるようになりその反面、応募したけど連絡がこないなど

採用前から不安を与えてしまうこともあるようです。

面接前から迅速な対応も心がけておきましょう。

入社後の定着率を上げるためには、安心して働ける職場環境の構築が必要です。

ホームページに採用枠を設けることも視野に入れてみることをおすすめします。

求人サイトを閲覧するユーザーは、気になった店のホームページを拝見する傾向にあるからです。

信頼性の高いホームページで、スタッフのインタビューなどを取り入れる方法もあります。応募者もイメージが湧きやすく、入社後のギャップに備えることができます。

歓迎の雰囲気と整った教育制度で新しい仲間を迎え入れていきましょう。