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アフターコロナでインバウンドが回復の兆し。飲食店が行う対策とは?

アフターコロナでインバウンドが回復の兆し。飲食店が行う対策とは?

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こんにちは、『忙しい飲食店様のために特化したホームページ制作 – Smart10』のライターチームです。

この記事では、飲食店が周囲と差をつけるための徹底対策について説明していきます。

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そもそもインバウンドって何?

ほんの10年前まではそれほど馴染みのなかった「インバウンド」という言葉。
なんとなくはイメージできるけど、本来の意味をご存知でしょうか。
「インバウンド」は英語の(inbound)が由来しています。
飛行機や電車などの「~行きの、~方向」を意味するbound。そこへ「中へ、内へ」を意味するinが付随。
直訳では「本国行き」となります。
この意味から派生して、「内向きの」というニュアンスで様々な分野で使われるようになりました。
主に旅行・観光分野のキーワードとしてよく耳にします。
「外国人が日本を訪れる旅行」「訪日旅行」「訪日外国人旅行」として使われています。

実は、この「インバウンド」はビジネスシーンでも使われています。
例えば、「顧客が自発的に企業に接触してくること」も「インバウンド」です。
反対に、「企業が能動的に顧客に接触していくこと」は「アウトバウンド」です。

そもそもインバウンドって何?

アフターコロナのインバウンド対策、具体的には?

コロナ禍により、訪日外国人の数が激減した2020年・2021年。
一定期間、一切の入国を禁じていたので、観光地の飲食店が軒並み閉店するという事態に陥りました。
しかし、2022年より水際対策が緩和。入国者数の上限も5万人と定める可能性が出てきました。
インバウンド需要に回復の兆しが見えている今。飲食店が準備すべきことは何なのか。

諸外国研究

まずは諸外国について知ることから始めます。
漠然と「外国人」に向けてサービスを展開するのはとても難しいものです。
日本独自の経験をしてもらいた、言葉も違えば思想も違います。
文化、マナーや常識など、日本式では全く通じないことも多いのが現実です。
数ある飲食店の中から選んでもらうには、諸外国の文化を理解しましょう。そして、いかにストレスなく楽しんでもらうか。料理やサービスに集中してもらうか。それらに重点を置いて対策を講じなければなりません。

ターゲットが決まっている場合。「●●国」と決まっているのであれば、その国の方が多く訪れる場所をリサーチすることでしょう。
すでにオープン済みの場合。飲食店の付近ではどの国の方々が多く訪れるか、まずはリサーチする必要があります。
それが分かれば、その国ごとに合わせたお店づくりやサービスの工夫ができます。
ある程度ターゲットを絞っておくと効率がよいでしょう。

ターゲットとなる国が決まれば、文化やマナーについて調べていきます。
日本に住んでいると実感しにくいですが、世界には多種多様な宗教が存在します。
特にこの宗教上の食のルールについては詳しく知っておく必要があります。
例えば、ヒンドゥー教では「牛」が聖獣として扱われています。
食べることはもちろんご法度です。
他にも、イスラム教徒は豚肉とお酒がタブー。お茶やコーヒー、卵類を禁止する宗教もあります。
食へのタブーを持つ方々は、宗教上の理由だけにとどまりません。
野菜を中心とする食生活を好む「ベジタリアン」。他にお肉類全般と乳製品や卵、その他の動物性製品を食べない「ヴィーガン」も最近ではよく耳にするようになりました。
日本でも、健康のためだけでなく、SDGsや動物愛護を目的にヴィーガンを実践する方々も増えています。
訪日外国人に対応するようなメニューを開発は、新たな顧客獲得にもつながります。
他にも事例はたくさんあります。
日本では高級食材として知られている「フグ」。毒を持つことから食用として認識が無い国が多いです。
「放る(ほる・捨てる)」を意味する「ホルモン」も同様です。苦手とする外国人の方も多いようです。
日本では当たり前に食べられている食材が、外国人にとっては非常識。そんな捉え方をされる可能性があることを理解しておかなければなりません。

訪日外国人が増えるまえに飲食店がすべきファーストステップは外国研究。

多言語対応

海外旅行に行った際、一番の楽しみは「食」と答える方も多いはず。
日本へ観光に来る外国人も同様です。
しかし、メニューを見ても何が書いてあるかわからない。
注文方法も分からないのでもう帰ろう、と言われてしまうかもしれません。
また、海外では母国語のほかに第二言語として英語を習得している方が多いです。
しかし日本ではまだまだ英語でコミュニケーションを取れる方は多くありません。
当たり前のように英語で話しかける外国人が「なぜ英語でコミュニケーションが取れないのか」と、フラストレーションを感じているケースも多いようです。
英語が流暢に話せなくても、注文しやすい状況をつくる必要があります。

1.多言語メニューを作成する。
2.お店のシステムを1枚のシート、または動画で紹介する。
3.タッチパネルなどの注文システムを導入する。
4.翻訳機を使ってコミュニケーションをとる。

この中で、一番手っ取り早く導入できるのが、多言語メニューを作成することです。
メニューの多言語表記は、最も優先して取り組むべきです。しかし、ただ外国語でメニューを作ればいいというわけではありません。
メニュー名だけでは想像できない食材の内容や味付けが載っているととても親切です。
値段、食材、アレルギー情報などが一目で分かるようなメニューであれば、様々な文化にも対応できるはずです。
その際、写真も可能な限り掲載するとより効果的です。
メニュー表を開いて、指差しで直感的に店員へ注文を伝えられるからです。言語のハードルを下げられます。
他にも、お店のシステムやルールを1枚のシートで分かりやすく用意してみましょう。店員がわざわざ説明する手間を省けるメリットがあります。
コース料理、食べ放題、1人3品以上注文しなければならない等のルールがある場合。箇条書きや表でまとめるなどの工夫をします。
一目で分かるようにしておけば、認識のズレを防ぐことができます。
また、「より美味しい食べ方」や、お箸だけではなくスプーンやフォークを提供しているなども明記しておきましょう。「また来たい」「良いお店だった」と印象づけられます。

Wi-Fi環境の整備

訪日外国人が日本に滞在中、通信回線を使えるSIMを購入・レンタルして入れ替えるか、空港などでポケットWi-Fiをレンタルしてスマホでインターネットを利用しているケースが多いです。
どちらも通信容量や日程が増えるほどに高額になります。旅行費節約のため無料Wi-Fiを求める方も多数いらっしゃいます。
スマホでMAP表示、お店の予約、観光地での検索や翻訳など、ネット環境を必要とするシーンは多々あります。
そのため訪日外国人が飲食店を選ぶ際に、無料で使えるWi-Fiが設置されているかどうかを重要視する可能性が高いです。
お店の入り口付近、看板などに「Free Wi-Fi」の文字があれば、選ばれやすいはずです。

Wi-Fiと一緒に整備したいのが、クレジットカードや電子マネー等の決済システムの導入。
海外ではカード決済、電子マネーでの支払いが当たり前となっています。
盗難などのリスク回避の面からも、旅行の際はクレジットカードを使いたい外国人が多いので、可能な限り対応した方がベターでしょう。

インバウンド向けの環境整備と従業員教育

どんなにお店を整備しても、やはり一番重要なのは、「接客」です。
なにより、日本の“おもてなし”文化を体験いただきたいのであれば、従業員への教育は必要不可欠。
言語を学ばせるより、簡単なマニュアルがあると便利。ジェスチャーや笑顔、声のかけ方や外国語メニューを出すタイミングなどは教育しておきましょう。
また、このお店は海外の方も来るという心がまえや認識を事前に持ってもらうことも重要です。
あとは通常どおり、日本語でのあいさつやおもてなしで、海外の方々を十分に満足させることができるはずです。

環境整備と同時に従業員教育も必須。

アフターコロナこそインバウンド対策に重要な「口コミ」

インバウンド集客においては、WebやSNSを使った集客方法が一番効果的です。
海外に限らず、日本国内の旅行でも、現地のグルメや観光地のことをまずはインターネットで検索した経験はありませんか?日本に興味をもつ外国人も同じです。
観光地やグルメについて事前に必ず調べています。
そのため、自社ホームページの充実、SEOの強化などは必須事項です。
ホームページでは、たくさんの写真を掲載します。
そしてオンライン予約をできるようにするなど、積極的にアピールしましょう。

同時に、店舗のTwitter、Instagramアカウントを作成し、席や壁にアカウント情報を記載しておきましょう。
狙いは、SNSで投稿されることです。
写真撮影OKや投稿を促すようなメッセージ・ポップを用意して、店舗側もSNS投稿に協力的な姿勢をアピールしましょう。
#(ハッシュタグ)付きで投稿すればドリンク1杯サービス、などの特典があれば尚取り組みやすいかもしれません。
良い印象の投稿が増えれば、外国人が安心して利用できるお店という印象付けをすることができます。
さらに、多くの人にシェアされることでお店の認知も広まります。
外国人ネットワークに対して情報が自然に広まっていけば、集客数アップにつながります。
「口コミ」がインターネット上で全世界に向けて起こっているというイメージです。
お客様の生の声・評価は高額な広告以上に人を動かす力を持っています。
ネットショッピングでも口コミを参考に購入を決めてしまう方が多いように、口コミ情報は飲食店選びの指標にもなっています。
ここでは、いかに好意的な声を増やしていくかが鍵となります。
そのためには、地道な努力が一番の近道です。
料理の見た目や味、お店の雰囲気、インテリア、店員の接客…。
重要とするポイントは人それぞれです。
国籍や文化の違いだけでは語ることができません。

大切なことは、訪日外国人が抱いている不安を、可能な限り取り除いてあげることです。
そして飲食店での料理や雰囲気と、そこで過ごす時間を楽しんでもらいたいという気持ちを忘れないようにしてください。
インバウンド需要が回復する見込みのなかで、あまり難しく考えず、誰もが楽しめるお店を作っていきましょう。

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