みんなの飲食店研究会

飲食店の害虫対策。費用をかけずに今すぐできる方法をご紹介します。

飲食店の害虫対策。費用をかけずに今すぐできる方法をご紹介します。

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飲食店は常に清潔さと衛生管理が求められる場所です。害虫の侵入や発生はお客様の信頼を失う可能性があります。最近では「口コミ」の影響で、顧客離れにもつながります。つまり、営業停止などの重大なリスクが想定されるのです。特に、ゴキブリやネズミ、ハエといった害虫は食材や調理環境に深刻な影響を与えます。日々の対策が不可欠です。本記事では、飲食店における効果的な害虫対策について詳しく解説します。

害虫対策の基本原則

害虫対策の基本は、以下の三原則に基づいています。

1.侵入の防止:害虫が店舗に侵入するのを防ぐための対策。
2.繁殖の抑制:店舗内での害虫の繁殖を抑えるための管理。
3.駆除:既に存在する害虫を効率的に駆除するための方法。
まずは、これらの原則を徹底することから始めます。

1.害虫の侵入防止

害虫の侵入を防ぐために、外部からの侵入経路を遮断しましょう。

●隙間の封鎖
窓やドアのスキマ、配管周りなど、小さなスキマを封鎖します。ドアの下部にはゴムシールを取り付けると効果的です。配管は外部とつながる経路。また、知らない間に隙間ができている可能性の高い場所です。入念に確認し、隙間を埋めなければなりません。

●スクリーンの設置
換気口も小さな害虫の侵入経路です。細かいメッシュのスクリーン設置は必須。夏場に増える蚊やコバエの侵入を徹底的に防ぎましょう。

●清掃の徹底
店舗内はもちろん、周囲やゴミ置き場は徹底的に清掃します。隠れたところにこそ、害虫の卵があることがあります。特に水を使う場所には気を配り、食材やゴミを適切に管理する必要があります。

2.害虫の繁殖抑制

次に、害虫を増やさないよう注意します。繁殖を抑えるには、以下の対策を講じましょう。

●食材の管理
害虫も大好きな生鮮食材。食材は必ず密閉容器に保管。特に開封後の食品は冷蔵庫や冷凍庫に入れて適切な温度での保存します。また、定期的に在庫を確認し、古い食材や賞味期限の切れた食品は早めに廃棄します。

●ゴミの管理
ゴミは毎日確実に処理し、ゴミ箱は密閉可能なものを使用します。また、ゴミ置き場は清潔に保ち、定期的に消毒します。

●排水溝の清掃
排水溝やグリーストラップは毎日清掃します。詰まりや汚れを防ぐことが、繁殖場所を減らすことにつながります。

3.害虫駆除

すでに害虫が発生している場合、専門業者に依頼することが効果的です。
害虫駆除には薬剤が必要不可欠ですが、プロの害虫駆除業者なら、安全で効果的な薬剤を選択してくれます。つまり、食品への影響を最小限に抑えられます。
駆除業者によっては、サブスク的に害虫用のトラップを設置、処理するプランもあります。何より、害虫に関する知識が豊富です。高温に弱い害虫、低温に弱い害虫など、種類に応じて対応してくれます。薬剤を使用しないノウハウを有しているので、安全性にも優れています。

専門業者に頼らない害虫対策

先述のとおり、プロの害虫業者、専門業者に依頼するのは効果的です。その分、費用が高額となるケースも。また、場合によっては通常の営業時間内に駆除作業を行わなければならないことがあります。やむを得ず臨時休業をとる場合、売上に影響を及ぼします。

時間もお金もかけられない、そんな店舗がほとんどのはず。
では、時間もお金もかけずに害虫対策をするにはどうするのか?

1.害虫をよせつけない!クレンリネスの徹底

クレンリネスとは、「清潔」という意味の英単語です。飲食店が衛生的、かつ清潔な状態を保つための作業を指します。
2020年に改正食品衛生法が施行されました。そして2021年6月以降、全ての食品等事業者が、HACCPに添った衛生管理への取り組みを求められるようになりました。
※HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Pointの頭文字を取ったもので、「ハサップ」と読みます。
食品製造・流通の工程管理で活用されているリスクマネジメント手法です。お客様のため、そして飲食店を運営し続けるため、HACCPに沿ったクレンリネスに取り組む必要があります。

逆に考えれば、HACCPのガイドラインを守れば、清潔で食品衛生も守ることができます。害虫はもちろんのこと、細菌やウイルス対策にも繋がります。
「クレンリネス」の重要性について、今一度店舗内での共有も図りましょう。

クレンリネスについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事へ:飲食店のQSCとは?

2.害虫に関するスタッフ教育

入社時はもちろんのこと、日常業務の中で、害虫対策の重要性への理解を促します。予防策として清掃を徹底することに加えて、害虫が発生した際の報告も忘れないよう教育しなければなりません。スタッフが報告を忘れたことで、対応が遅れると、あっという間に繁殖してしまう可能性があるからです。経営者の知らないところで害虫が増え、お客様の目に留まると、「清潔でないお店」などと口コミで拡散されるかもしれません。たっぷりと時間をとり、教育の徹底を心掛けます。

3.手作りの防虫剤で害虫対策

市販の防虫剤を常備しておくのも一つの手段です。しかし、効き目が強すぎることで食品に影響を及ぼすことも。日々防虫に取り組むのであれば、強い薬剤をあえて使う必要はありません。食品や人に大きく影響しない防虫剤で対策してみるのはいかがでしょうか。自分で選んだ材料なら、安心して使えます。

1.塩に精油を数滴

多くの人が苦手とするゴキブリやコバエは、ペパーミントやハッカの香りが苦手です。小皿に塩を盛り、そのうえから好みの精油を数滴垂らしてください。ハーブソルトの出来上がりです。防虫効果が期待できます。

2.インテリアも兼ねてハーブを吊るして利用

お店のコンセプトや料理のジャンルによりますが、食材としてハーブを使われる場合に有効な手段があります。それは、ハーブを枝葉のまま吊るす方法です。オープンキッチンであれば、インテリアとしても有効です。ドライハーブに変化しても、そのままインテリアになります。ローズマリーやユーカリレモン、ミント、バジルなど、料理だけでなく、飲み物にも使えるミントが効果を発揮しますよ。

3.排水口には重曹×酢

害虫が大好きな排水口のドロドロ、ベトベト汚れは避けなければなりません。毎日充分に掃除されているかと思いますが、ほんのひと手間で害虫対策が可能です。さらに、普段料理で使うあの調味料を使うだけ!

「アロマ重曹」の作り方
材料は、重曹、酢、お好みの精油(アロマオイル)の3つだけ。
重曹大さじ2に精油を3~5滴混ぜ、清掃後の排水口に振りかけたら、さらに酢を大さじ1程度振りかける。
重曹と酢が混じると発泡し、ベトベト汚れを吸着してくれます。
10分ほど放置したら、水で流して、終わりです。
汚れには重曹と酢だけでも効果を発揮しますが、精油を加えることで防虫効果も期待できます。

ホームページで店舗をアピール

害虫の口コミが広がり、お店を閉店せざるを得ない…。極端ですが、決して他人事ではありません。また、SNS上の書き込みに対するルールは未だ明確ではありません。お店側がSNSで反論しても、埋もれてしまうことが多々あります。では、飲食店は黙って耐えなければならないのか…。
答えは、NOです。発言の場さえ設けていれば、正式コメントとして発表できますし、埋もれることはありません。その場こそ、ホームページです。

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まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。いかがでしたか?害虫対策の基本から、手作りの害虫対策までを紹介しました。
予算や時間を考えながら、適切な対応を心がければ、清潔な人気店になります。
本記事が飲食店の害虫対策にお役に立ちますように。

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