2024年新たに「Indeed PLUS」というサービスの運用が開始しました。世界でも有数のユーザー数を誇る求人検索サービス「Indeed」が展開しています。「多様な求職者と多様な仕事の効果的なマッチングを実現する新たな仕組み」とうたっています。しかし、これまでのIndeedとはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、そもそもIndeed PLUSとはどのようなサービスなのか。導入することによる採用活動のメリット。具体的な運用方法などの疑問について解説します。
目次
「Indeed PLUS」はどういうサービス?
Indeed PLUSは株式会社Indeedが展開しています。HRマッチング市場に向けた新たな形の求人配信プラットフォームです。これまでは複数の媒体にわたって求人情報を横断することは技術的に難しく、複数のプラットフォームを管理しなければならないコストや手間などの課題がありました。
一方で、Indeed PLUSと連携するプラットフォームであれば、複数の求人サイトと採用管理システム(ATS)を独自のテクノロジーでつなぎ、標準化されたフォーマットで求人情報の掲載が可能となりました。
Indeed PLUSのサービス導入にあたっては、以下の3点を主要な特徴としています。
・求職者の応募書類や企業の募集要項の「標準化」を進める
・求職者はより多くの仕事に、企業はより多くの求職者に出会えるよう「リーチ」を広げる
・多様な求職者と多様な仕事が効果的に「マッチング」する
求職者はより多くの求人情報から自分に合う情報を得られます。掲載企業側は理想の人材との効率的なマッチングを実現します。
Indeed PLUSを利用するメリット
では、Indeed PLUSを利用するメリットはどのような点なのでしょうか。これまでの求人掲載プラットフォームとは異なる点も見ていきましょう。
プラットフォームの垣根を超えた運用
Indeed PLUSなら、単一のメディアにしばられません。複数のプラットフォームを横断させた運用が可能になります。また、「国内の主要な求人情報サイトを利用するユーザーのうち、最大7割の求職者にリーチできる可能性がある」とIndeedの公式サイトに記載。
どの求人サイトに情報が掲載されるのかは、Indeed PLUS独自のアルゴリズムによって選択されます。求人情報の特性やユーザーの閲覧・応募内容などが考慮されます。そして、もっとも掲載が適切と判断されたプラットフォームに自動掲載される流れです。
2024年4月現在、Indeed PLUSが連携可能な媒体は以下のとおりです。ただ、将来的にはさらに連携可能な媒体先を増やす予定であると発表しています。
リクナビNEXT
リクナビ派遣
タウンワーク
フロムエーナビ
はたらいく
とらばーゆ
Indeed
情報掲載順位が明確
一般的な求人情報メディアでは「検索結果の上位に表示させる工夫」が必要でした。有料掲載などのオプションを利用したり、検索ワードを増やしたりと、様々です。
これらの工夫で多くのユーザーに求人情報が目に留まる可能性は高まります。しかし結果として良好なマッチングにつなげられる確率はあまり高くありませんでした。
Indeed PLUSの情報掲載順位はユーザーとの関連性を考慮しています。したがって、より求職者のユーザーとマッチングしやすい強みがあります。情報掲載の際に媒体を選定する必要がありません。採用プロセスが円滑になり、求職者も有用な情報に素早くアクセスできるます。つまり、双方にメリットが生まれます。
管理を一括で実施可能
さまざまな媒体に情報を掲載したいと思った場合で考えます。それぞれの媒体の特性や強みを理解して媒体を選択。その後プラットフォームごとに管理を進める。この体制では多くのリソースとコストがかかります。
Indeed PLUSを経由した場合。求人情報の管理は、Indeed PLUSと連携した採用管理システム(ATS)の管理画面上で一括管理が可能です。複数の管理画面を行き来する必要がありません。
また、Indeedの管理画面にアクセスすると、Indeed PLUSで連携されたすべての求人サイトのパフォーマンスデータをまとめて閲覧できるようになります。
アクセス解析や応募者のデータ収集なども横断的に実行できます。管理が円滑になり、マッチング効果を高めるデータ分析も一画面で完結します。
Indeed PLUS管理方法の共有が容易
管理プロセスの一元化は、採用担当者の属人化を防ぎます。採用業務の効率化につながるでしょう。
また、Indeed管理画面に表示されるパフォーマンスデータはいつでも一括ダウンロードが可能です。会議や社内報告をはじめ、社内間での共有が必要な際も安心です。
Indeed PLUSと既存の求人メディアとの違い
「Indeed PLUS」が革新的な理由はどのような点なのでしょうか。これまでの求人メディアとの比較を行いながら、Indeed PLUSの強みをご紹介します。
Indeed PLUSの料金体系が「クリック課金」
求人広告の料金体系は、3種類あります。掲載した段階で課金される「掲載課金タイプ」。マッチングが成功した際に掲載元に支払いを行う「成果報酬タイプ」。そして求人広告をクリックした数に応じて支払い額が決定する「クリック課金タイプ」。
Indeed PLUSは「クリック課金タイプ」です。自社の掲載した求人原稿がクリックされて初めて料金が発生します。
求人検索エンジンや求人サイトなどの台頭により、Web上に掲載される求人広告数は十数年前と比較すると飛躍的に増加しています。ところが、そうした媒体を利用するユーザー数自体は横並び。各ユーザーが興味のある求人広告を見つけるためには、掲載側の工夫も必要でした。
クリック課金型のIndeed PLUSではあらかじめIndeed側で予算の上限設定を行います。運用はユーザーのクリック数に応じて自動で進めます。
予算上限を気にして掲載期間を調整したり、成果が不透明なままコストを払い続けたりする不安もありません。
また、初期費用や他のランニングコストが発生しません。各種プラットフォームに自動掲載されるにあたっての予算設定なども不要です。
Indeed PLUSは新規のサービス形態です。従来のIndeed有料掲載と同一の仕様です。改めて複雑な料金システムを把握する必要もないのです。
複数の採用管理システム(ATS)とIndeed PLUSの連携
ATSは「採用管理システム」と一的に呼ばれています。求人広告にアクセスした応募者との各種連絡や日程調整などを行う管理ツールを指します。
既に別の媒体でATSを導入している場合、Indeed PLUSを利用するとATS自体を乗り換える必要があるのではと懸念されている方もいるかもしれません。しかし、Indeed PLUSではさまざまなATSとの連携が可能です。今後のアップデートによってさらに連携ATSが増える予定です。
2024年現在、Indeed PLUSと連携できるATSは以下のとおりです。
●AirWork
●えんと~り
●ハピキタ
●HITO Manager
●HRハッカー
●JOB!BASE
●ジョブオプ採用管理
●milto
●Owned Maker
●Recruiting Cloud
●Toroo
●Q-mate
●中小企業求人部DX.
Indeed PLUSの利用方法
最後に、Indeed PLUSの導入から求人広告の掲載までのプロセスをご紹介します。Indeedに直接掲載するパターンと連携したATSを経由して掲載するパターン。との2種類から選びましょう。
ステップ1.Indeedのアカウント登録
メールアドレスでのアカウント認証が無事終了したら、「求人掲載」のページにアクセス。アカウント情報を入力しログインします。ATSから投稿する場合は、連携ATSにログインし、管理画面に進みましょう。
ステップ2.求人情報を入力
Indeed管理ページもしくは連携ATS管理ページより求人情報画面にアクセスしたら、求人情報を画面のテキストボックスに入力しましょう。このとき、有料掲載を実施するか否かを選択する欄があります。必要に応じてオプションをオンにしておきましょう。
ステップ3.求人情報の公開
入力した情報に誤りや修正箇所がなければ、求人情報を投稿しましょう。登録したメールアドレスに、投稿された旨が改めてリマインドされます。
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まとめ
Indeed PLUSは、世界数十カ国で事業を展開するIndeedが世界で初めて展開するまったく新しいサービスです。インターネットを介した求人活動が主流になった現代で、どのように求職者に対して円滑にアプローチできるのかは多くの企業にとっての課題となっています。
Indeed PLUSは複数のプラットフォームやATSを横断した管理・情報掲載が可能という大きなメリットを持つ新しいサービス形態として期待されていますが、今後の動向が気になるところです。
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