こんにちは、『忙しい飲食店様のために特化したホームページ制作 – Smart10』のライターチームです。
この記事では、飲食店のアフターコロナ時代のスタッフ採用を成功させる事例とアイデアについて説明していきます。
目次
アフターコロナは人材採用でチャンスとなる
コロナ禍、人口減少、外食離れ、アルコール離れ、人件費高騰…。
現在、飲食業界には、これでもかというアゲインストの風が吹き荒れています。
ほかにも、個別の不利な条件もかさなってきていることでしょう。 しかし、かならずしも全ての外食店がネガティブな状況に置かれているわけではありません。
なんとかこの状況を跳ね返し、むしろプラスの状況にもっていっている飲食店があることも事実です。 特にスタッフ採用面では、顕著な傾向が出始めています。
そういうお店は、いかにして望ましい結果に導いているのか？そのあたりを考えてみたいと思います。
アフターコロナの採用準備
飲食店が今もっとも苦戦しているのは、やはりコロナ禍の対応。
しかし、このコロナ禍も収束に向かいつつあります。
完全に封じ込められるかどうかというのはまだまだ先のことかもしれません。
ただ、少なくとも全国的に外出規制がかかっている状況からは脱却します。
時間制限、人数制限、対人距離に配慮しつつの営業。着実に自由営業の方向に変化してきました。
だからこそ、今こそ次の段階への準備を急ぐべきです。
採用活動活性化に向け、準備対応を進めている店舗もあります。
通常営業時間の告知や、コロナ対策の安全告知、スタッフの募集。全て当たり前のようにホームページで更新しています。
アフターコロナの人材採用
苦戦原因とは
コロナ禍によって、飲食店が軒並み閉店しました。
つまり、ある一定程度の競争相手が減少したのです。
だから、本来は増員しやすくなったはず。 しかし実際は、むしろ人材不足が加速しています。
飲食業界は勤務時間が制限されているといった印象が生まれているかもしれません。
時給が安い割に重労働だというイメージがついてしまっているかもしれません。
ひょっとすると接客業はコロナに感染しやすいなどといった間違った印象を抱いている人もいるかもしれません。
また、業界全体では外国人の方々の入国が制限されています。そのため飲食業界で勤務できる絶対人数が減少しています。このあたりの環境要因に対しては、きちんと自店のホームページで対策を立てている旨、情報公開をしておいたほうがいいでしょう。
営業面のみならず、人材採用面でも、正しく対応している店舗というのは評価が高いです。
アフターコロナの人材採用。
飲食店が人材不足の場合、すべての原因を環境要因として考えると困難としか言いようがありません。
しかし、他の不人気業界や広く社会全般について考えてみると、どうでしょうか。
例えば、中小企業の工場などの場合です。 明らかに不人気なカテゴリーです。
そういう中小企業に対してコンサルタントがよく言うのは、まずは現状の分析が必須だということです。 新規の人材採用はもちろん優先事項です。しかし、それよりも最優先すべき点があります。いま働いている人が生き生きと納得して働ける環境があるかどうかということです。
そういう人がいる会社は、まずその人を大切にして信頼するようにしたほうが良いのです。
飲食業界でも全く同じです。 ひょっとしたら、さらに信用できるスタッフを自分の知人の中から引っ張ってきてくれるかもしれません。 ヒューマンリソース用語で、こういった人材採用手法のことを、リファラル採用といいます。 考えてみれば当たり前の考え方でもあります。 しかし今もっとも確実なスタッフ採用戦略として、注目を集めています。
まずは今のスタッフを信頼し期待できることから。
また、信頼されているスタッフは、より生き生きと働いてくれます。 もちろんその前提として、人として経営者として、その社員を信頼し、権限や決裁権を与え、自律的に動いてもらうことを認めてもらうことが前提です。 人の承認欲求というものは、モチベーションの大きな部分を占めています。 必ずしも条件環境だけで勤務のロケーションを選ぶわけではありません。 働きやすさを配慮した職場や信頼関係で結び付いている組織には、そういう優秀なスタッフが集まりやすいものです。 これは人間関係でも同じことがいえます。 もしあなたがピンチに陥ることがあったとしても、自分が信頼し続けて来た友人は、その人のできる範囲で精いっぱいのサポートをしてくれるはずです。 当たり前のことなのですが、いざ経営という言葉が入ってくると、経営者は自分以外の相手に、都合の良いことを求めてしまいがちです。 しかし、雇用関係といえども、人間性のギブ・アンド・テイクが根本にあります。 世間にはそういう人間の信頼関係を評価しない人も確かに存在します。 しかし、優秀な人であればあるほど、信頼関係をおろそかにしません。 そういう人こそがあなたの求めている人であるはずです。
自分のお店の内的要因を分析する。
良い人を採用し、長期的に頑張ってもらうにはどうすればよいか。
それは、良い人が頑張って働いてもらえる環境を提供することです。 給与は、そういった働きやすい条件の一項目にしかすぎません。 ウチでは給与はこの金額が精いっぱい、という経営者の声が良く聞かれます。 であれば、あなたがこの業界では標準と思われる給与額に足りない部分を何で埋められるのかと考えてください。 給与や勤務時間、福利厚生などの条件は、すぐにでもindeedをはじめとする求人検索エンジンサイトで調べることができます。 一度あなた自身が、近隣で仕事を探すつもりでネット検索してみてください。
足りないものを、サプライズで補う努力。
まかないがつけられるのであれば、競合店よりも美味しくて豪華なまかないを用意することをお勧めします。
（学生バイトはまかないの有り無しでお店を決めることが多いというデータもあります）。 調理場に人を採用したいのであれば、その人の名前を刻んだその人だけの包丁を用意してあげてください。 （このアイデアはすでに実際にあるチェーン居酒屋さんが導入しています）。 お客様に気持ちよく元気に挨拶してくれるスタッフをほめたたえる表彰制度を作ってあげることをお勧めします。 （就活生はバイト先でどんな評価を受けてきたのかを面接でアピールしたいのです）。 ちょっとハードな業務回転の店舗であれば、スポーツドリンクと栄養ドリンクを支給してあげてください。 （スポド飲み放題というのは若い人にとっては嬉しいみたいです）。 先のリファラル採用を活用して、代々○○大学と○○女子大学の○○○クラブの後輩紹介制度でバイトを数珠繋ぎで引き継いでもらうという優待バイト制度をつくってあげてください。 （バイト終了後は、お替り自由の定食が食べられ、クラブの試合前日はバイト免除とか）。 全てが足りないところに人は集まってきません。 反対に、何かが足りなくても、あり余る何かのサプライズがあるところには、かならず人は集まってくるものなのです。 もちろんそれらのWeb上でのアピールも忘れてはなりません。
あなたが働きたいお店かどうか。
仮にあなたが学生であったとして、そのお店で働いてみたいかどうか考えてみてはいかがでしょうか。
人材採用業界や人材系の広告代理店でよく耳にするのが、人材の採用というのは同業他社との獲得競争だということです。 店舗の評判も大切ですが、インターネット上のウワサや評価も見られています。 競争である以上、条件比較で劣っていればその競争には負けてしまいます。 しかし、条件競争で負けないところで工夫すれば、総合得点で勝つ確率を上げていくことは不可能ではありません。 お店の立地が遠ければ、原付の駐輪場を確保してあげるとか、ユニフォームをブランドものにしてお洒落にするとか、ECショップの運営も興味があれば任せるとか、雨の日のデリバリーは手当で割増しにするとか、バイトリーダー手当で優遇するとか、新規メニュー発案コンテストで賞金を出すとか。 また、フットサルチームを作ってコミュニケーションを深めるとか、バイトでもボーナスを支給するとか、公式アカウントのSNSでアカウント数が50増えるごとに評価するとか…一般の会社で採用しているアイデアをいくらでも取り込むことはできるはずです。 募集時には、もちろんそれらの実施できるアイデアや取り組みを記載しておくことはもちろん大切です。 要は、あなたが働きやすいお店かどうかということ。 あなたが働きたいと思える店舗なら、自分も働きたいと考える人が他にもいるということなのです。
採用しにくいのは、他の店舗も。だからこそ。
あなたの店舗がスタッフを採用しにくい理由が、どこにあるのか。
環境的な要因なのか、はたまたあなたの店舗だけなのか。 コロナ禍が原因なら、その原因が安心できるような対策を立てることが大切です。 時給が原因なら、時給を上げなくてはなりません。 重労働や長時間労働が原因なら、そうならないようにするか手当を付けるべきです。 とにかく原因を考え、改善策を講じる。 そして、できれば現状の信頼できるスタッフともそのことを相談してみる。 ある意味、バイトを探している人たちの間での、人気投票みたいなものです。 弱者が勝者に勝つためのマーケティングの考え方に、SWOT分析というのがあります。 これは、自社のビジネスの位置づけを市場全体で見て、強みと弱みを整理して考え、強みに特化して磨きをかける手法です。 反対に、弱みに関しては思い切って切り捨てるか最低限の改善を施すということになります。 これを、あなたの店舗のスタッフ採用についても当てはめてみてはいかがでしょうか。
学生にとって飲食店バイトは敷居が低い。
学生や若い人たちにとって、飲食店のバイトというのは本当のところどうなのでしょうか。
ある程度シフトの都合を融通してもらえる、比較的はいりやすい、たくさんあるので見つけやすい、夜の時間を有効に使える、人と接する仕事が好きだ、食べることが好きといった理由が挙げられます。 その本音を、きちんを受け止めてあげることが大切です。 単に、労働力にしかみていないようなお店には、結局長く働いてもらうことはできません。 ホームページでもそのあたりのお店の料理や人に対する考え方をきちんと表明しておいたほうが、印象はよくなります。 今、学生の間では、バイト先がなくて困っている人たちも多いようです。 逆にいえば、採用面ではチャンスでもあるのです。 求人広告サイトに募集情報を掲載するのはもちろんですが、その際にもホームページの内容やWeb検索したときにMEOできちんと地図に場所が表示されるようにしておくことも忘れずに。
