目次
- SNS集客のお手軽度No.1はInstagram
- 映え写真を撮ってもらう工夫 その1「メガ盛り・高盛り・かわいいデコレーションでメニューにインパクトを与えよう」
- 映え写真を撮ってもらう工夫 その2「映えスポットをDIYで気軽にリメイク」
- 映え写真を撮ってもらう工夫 その3「お店でしか体験できないオリジナルパフォーマンス」
- 映え写真を撮ってもらう工夫 その4「お店でしか会えない名物店長や看板猫」
- 映え写真を撮ってもらう工夫 その5「ハッシュタグを有効に使う」
- ローコストな独自の特典で投稿率を高めよう
- 「写真を撮りに行きたい」というお客様の欲求をホームページで刺激する
- もっとクオリティを求めたいならプロカメラマンに依頼しよう
SNS集客のお手軽度No.1はInstagram
SNSと言えばFacebook、Twitterをはじめ多数のプラットフォームがあります。
どのSNSも課金すれば広告を出すことができますし、商品の販売や店舗への集客に役立ちます。
しかし、そんな簡単に広告費を捻出できませんよね。
「できればお金をかけずに集客したい」。
そんな思いをかなえてくれるのが、写真投稿・共有アプリ「Instagram」です。
もちろんInstagramでも有料広告はありますが、通常の運用であれば費用はかかりません。
誰でも無料で利用することができるため、世界中のユーザー数もトップクラス。
日本でいえば、国民の4人に1人が毎日利用しているそうです。
その分、多くのユーザーにアプローチできるメリットがあります。
また、企業アカウント(ビジネスアカウント)の登録・利用が可能です。
個人アカウントとの違いは、電話、メール、お店や企業へのアクセス方法、予約の4種類のボタンが設置できること。
ユーザーへのアクションを促せるので、直接コミュニケーションを図ることができます。
方法次第で有意義な集客ツールになります。
ただ、ビジネスアカウントを登録しても写真が投稿されなければ意味がありません。
「インスタ映え」という言葉が流行語大賞となった2017年ごろから、「映え」に軸を置いたマーケティングや集客方法が広がっています。
飲食店自ら写真を投稿し、コメントや「いいね」をもらうことで、より多くのユーザーにアプローチできます。
さらに、投稿時にハッシュタグ「#」をつけると、ユーザーがハッシュタグ検索を行います。
たとえば猫カフェをさがしているとき、「#ネコカフェ」や「#●●駅猫カフェ」とハッシュタグ検索をすると、同様にハッシュタグで投稿されている写真を見て、店舗情報にたどり着くという仕組みです。
ハッシュタグ検索では、実際に店舗を訪れたお客様からの写真投稿も紐づきます。
写真数が多ければ多いほど、また「映え写真」があればあるほど、集客につながる可能性が高くなります。
つまり、飲食店が写真を投稿するだけでなく、いかに写真を撮ってもらうかがカギになるというわけです。
以上を踏まえて、次の章からは飲食店ができる写真投稿されやすいお店づくりについて紹介していきます。
映え写真を撮ってもらう工夫 その1「メガ盛り・高盛り・かわいいデコレーションでメニューにインパクトを与えよう」
まずは、費用をかけない方法をご紹介します。
それは、メニューに工夫をすることです。
新たにメニューを開発する必要はありません。
いつも提供しているメニューの中から1つ選び、普段の倍~3倍ほどの超大盛メニューを設定します。
それだけでもインパクトは充分かもしれませんが、盛り付けにももうひと工夫お願いします。
例えば、お皿からあえて飛び出すように盛り付けたり、重ねられるものはピラミッドのように積み上げたり、見た目にインパクトを与えるようにしてください。
ハンバーガーなら、バンズやビーフをどんどん重ねてタワーのように盛り付ければ、インパクト抜群。
話題性もあり、ボリューム感ある見た目が「映える」はずです。
ただ、女性をターゲットにしているお店ではメガ盛りメニューの活用ができませんね。
その分、かわいい盛り付けについて研究してみましょう。
たとえば、スイーツならお皿の周りにチョコレートで線を描くだけでもおしゃれです。
一緒に提供するカプチーノがあれば、ラテアートも効果的です。
提供するとすぐ、「かわいい!」の声があがり、カメラに手を伸ばすはず。
どちらも難しいようであれば、厚紙やアルミホイルに型抜きをして、ココアパウダーを振りかけるだけでも、十分なインスタ映えが狙えますよ。
映え写真を撮ってもらう工夫 その2「映えスポットをDIYで気軽にリメイク」
盛り付け方を変えるだけで、インスタ映えを狙えることが分かりましたが、メニューだけに頼ってはいけません。
写真を撮る際の背景となる、テーブルや壁にもほんの少し工夫を加えていきましょう。
予算があれば、デザイナーに頼み、コンセプトを伝えて全面リフォームしてもらえば済みますが、やはりお金はかけられません。
撮影スタジオのような、どこを切り取ってもおしゃれでかわいい、クールでスタイリッシュな店内を目指すのではなく、店内で数か所、または1か所のみを「撮影スポット」にしてしまえばいいのです。
たとえば、太陽光が差し込む窓際の一席だけソファ席にする。
観葉植物で隣の席との区切りをつければ、半個室のような空間にもなります。
プライベート空間を演出すると、自然と写真を撮りやすい雰囲気が出来上がります。
そのワンコーナーだけ、壁紙を変えるのもオススメです。
「壁紙を変えるなんてできない!」と驚かれるかもしれませんが、実はとても簡単。
DIY・リメイクブームの到来により、カンタンに貼ってはがせるタイプの壁紙が増えており、100円ショップでも種類が豊富にそろっています。
水で濡らして貼るタイプや、シールタイプなど、実に様々で、ブームの火付け役ともなった下記2店舗はぜひ一度チェックしてみてください。
■壁紙屋本舗 「Hatte me!」
https://kabegamiyahonpo.com/products/list.php?category_id=1279
■ダイソーオンラインショップ
https://www.daisonet.com/search/%E3%83%AA%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%AF
おしゃれ空間を演出し、ある一席にプレミア感を持たせることで、写真投稿者は自慢することができ、「あの席に私も座りたい!」という閲覧者を集客することにつながります。
お金をかけすぎず、壁を傷つけることもないので、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか?
映え写真を撮ってもらう工夫 その3「お店でしか体験できないオリジナルパフォーマンス」
Instagramは、写真だけでなく動画の共有も可能です。
また、TikTokという動画に特化したSNSも、近年ユーザー数を拡大しています。
つまり、動画を撮ってもらうことにも意識すると、一層集客力が高まります。
動画を撮影して投稿してもらうには、動きのあるパフォーマンスが必要です。
例えば、高級鉄板焼き店なら、シェフが鉄板で肉を焼き、仕上げにワインを振って青い炎が舞い上がる調理方法を用いています。
それも一種のパフォーマンスです。
他には、あるモンブラン専門店で、お客様の目の前でクリームを専用機械から絞り出すパフォーマンスを行っていました。
自分の注文したお皿の順番になると動画を撮り、即投稿。
動画を見たユーザーの「直接見てみたい」「食べてみたい」という欲求をダイレクトに刺激することができます。
提供する際のパフォーマンスだけではなく、あるファミリーレストランでは、人気キャラクターがテーブルを回ってくる時間が1日に数回設定されていました。
結婚パーティのキャンドルサービスのようなイメージで、キャラクターがテーブルに回ってくると、写真撮影ができるといううれしい特典です。
これらはほんの一例です。
真似をするべきということではなく、お客様にライブでちょっとしたパフォーマンスを提供するという提案です。
例えば、注文を受けてから、お客様の目の前で生ハムをカットする。
料理の仕上げとなるチーズをテーブルごとに行うなど、ダイナミックでなくとも、ほんの少しのライブ感、特別感があるだけで、動画や写真に撮っておきたいという欲求を刺激することができます。
その動画や写真が投稿されれば、お店の宣伝につながります。
映え写真を撮ってもらう工夫 その4「お店でしか会えない名物店長や看板猫」
写真を撮ってもらうためには、お店に来てもらわなければなりません。
「食べたい料理がある」「雰囲気が好き」「特別な体験ができる」のほかには、「会いたい人がいる」というのもお店に行く理由になります。
たとえば、和歌山電鉄貴志川線の「たま駅長」。
駅長であり、アイドルとなった有名猫です。
たま駅長が就任以降、電車の乗客者数、観光者数が増え、和歌山電鉄の危機を救ったといわれています。
もちろん、業態によっては動物を飼うのも難しいですね。
では人ならどうでしょう?「美男美女じゃないとダメなのでは?」と思われるかもしれませんが、「名物店長」は少し違います。
例えば、「毎日元気いっぱいの挨拶をする店長」「いつも派手な服を着ている店長」、これを聞くと、少し気になりませんか?他店との差別化にもなります。
さらに店長が広告塔になるので、費用もかかりません。
集客に困っているのであれば、まずは店長やオーナーの良いところをピックアップしてみてはいかがでしょうか。
映え写真を撮ってもらう工夫 その5「ハッシュタグを有効に使う」
少し前までは気になることがあると、「ググる」ことが主流になっていました。
「ググる」とは、検索エンジンのGoogleで検索することから名称がつけられました。
近年、若年層は「タグる」ことで情報収集しているそうです。
「タグる」とはいったい何か?これこそ、「#ハッシュタグ」が関係しています。
SNSで設定されているハッシュタグ機能とは、「#」のうしろに「●●駅カフェ」などのキーワードを追加したうえで、写真や動画を投稿することを意味します。
そして、投稿されたハッシュタグをタップすると同じハッシュタグで投稿された写真や動画が表示される仕組みになっています。
検索窓に「#駅カフェ」と入力し、検索することも同じです。
あらゆる人が同じハッシュタグで投稿した写真が現れるので、写真を見ながら行きたいお店を「タグる」ことができます。
ハッシュタグは1つの写真や動画に対して複数設定できます。
関連するハッシュタグを複数つけることで、広くユーザーにアプローチできます。
どんなハッシュタグをつければいいかわからない…という悩みが発生するかもしれませんが、心配無用です。
「#」のうしろに飲食店の名前、または業態、カフェであれば「#カフェ」をタップして、ほかの投稿を見てみれば、複数ハッシュタグを設定しているものがみつかります。
それを参考にすれば、求めるユーザーにアプローチできます。
「タグる」を意識して、ハッシュタグを有効に使うことができれば、集客に必ずつながります。
ローコストな独自の特典で投稿率を高めよう
これまで、「映え写真を撮影してもらうために何をするべきか」に重点をおいて話してきました。
いくら工夫をして、撮影をしてもらってもSNSへ投稿してもらえなければ意味がありません。
写真や動画をSNSに投稿することに抵抗を持っている若年層は少ないはずですが、わざわざ投稿するかどうかはお客様次第。
飲食店側としては、1人でも多くの方に投稿してもらい、拡散してもらいたいですね。
では、投稿してもらうための最後の一押しをしましょう。
お客様の立場になって考えてみると、写真を撮るのは、あくまで「思い出を残すため」。
では、投稿することのメリットを飲食店側が提供してみてはどうでしょうか。
例えば、<「#店名」で投稿いただければ、ドリンク一杯サービス>や、<SNS投稿画面をお見せいただければ、会計時に●パーセント割引>などです。
写真を撮ってもらう工夫に加えて、お客様がメリットを感じられれば、投稿率も高まります。
「写真を撮りに行きたい」というお客様の欲求をホームページで刺激する
何度もお伝えしているとおり、写真を撮ってもらうためには、お店に来てもらわなければなりません。
実は、Instagramでページを開設するだけでは、集客率アップにはつながりにくくなっています。
というのも、気軽に始められるだけに、現状は飽和状態になりつつあります。
他店と差別化を図りたいなら、ホームページを持ち、適切な対策をとる必要があります。
Instagramからホームページへ流入するユーザーも多いので、お店のコンセプトなどに対する理解を促すことができます。
また、WEB上にホームページを持つことで、お店の信頼度が上がります。
他にもSNSとの連携や、人材採用にも有効に利用できるなど、メリットが非常に大きく、飲食店の運営そのものをサポートしてくれるツールとなります。
もっとクオリティを求めたいならプロカメラマンに依頼しよう
ホームページも開設することを決められたなら、あとは掲載する写真をどうするか、という問題が残ります。
多くのホームページ制作会社が、お客様からの写真提供によって制作をしています。
もちろんコンセプトを理解してもらうだけ、予約してもらえるページがほしいだけ、であればクオリティは必要ないかもしれません。
しかし、長期的に集客率アップを考えているのであれば、ホームページの写真はプロカメラマンに撮影してもらうことをオススメします。
ホームページは、いわばデジタル看板です。
写真を見て3秒で興味の有り・無しをユーザーは判断しています。
それを考えると、素人の撮影写真とプロカメラマンよる料理写真や店舗外観との違いは一目瞭然です。
他店とは一線を画したホームページを持つことで、飲食店、ならびに飲食店で働くスタッフたちの格が一段とアップしていきます。
誇りをもって働くスタッフのいるお店なら、きっと人気店になるはずですね。